地方都市どうしの提携には、その街らしさが残る。
フランス地方都市との関係を見ていると、そこには首都の論理とは違う魅力がある。 港町は港町を、文化都市は文化都市を、滞在の魅力を持つ街は同じように滞在の豊かさを知る街を選んでいるように見える。
それは規模の大きさではなく、都市の性格の話だ。 どんな風景を持つか、どんな暮らしがあるか、どんなふうに人を迎え入れてきたか。 地方都市どうしの線には、そうした都市の“体温”がにじんでいる。
そしてその体温こそが、リラクゼーションの正体かもしれない。 派手な観光ではなく、歩いて心地よいこと。 食べて満たされること。 水辺や坂や広場に、ただ身を置きたくなること。 この章では、そんな個性の安寧をいくつかの束で読んでいく。
