Thermal Europe / Chapter 2

ヨーロッパのスパ都市

Great Spa Towns of Europe

ローマ浴場の思想は、時代とともに形を変えていく。 やがて温泉や鉱泉を中心とした都市が現れ、そこには湯治だけでなく社交、文化、政治、芸術が集まるようになった。 19世紀、ヨーロッパ各地に生まれたスパ都市は、 身体を整える都市文化の完成形ともいえる存在だった。

湯治は、社交の都市になった

人々は健康のために水を求めて集まった。 だがそこにはホテルが建ち、劇場が生まれ、庭園が整備され、カジノや音楽堂が開かれていく。 こうしてスパ都市は、療養地でありながら ヨーロッパ文化の舞台にもなっていった。

この章を構成する都市

スパ都市が残したもの

スパ都市は単なる療養地ではなかった。 そこでは、健康と社交、文化と自然、都市と休息が 一つの風景として結びついていた。 この発想はやがて 海辺の保養地や山岳療養へ広がり、 さらに現代のウェルネスへとつながっていく。

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