Journal / Thermal Europe / France

Avignon

宗教都市がつくる静かな滞在文化

アヴィニョンはローヌ川沿いに広がる南仏の都市であり、 中世ヨーロッパでは教皇庁が置かれた宗教都市として知られている。 ここでは温泉や海とは異なるかたちで、 静かな滞在文化と精神的な時間が都市の空気をつくってきた。

教皇都市としての歴史

14世紀、ローマを離れた教皇庁がアヴィニョンに置かれたことで、 この都市はヨーロッパ宗教世界の中心となった。 教皇庁宮殿はその象徴であり、 都市の景観そのものを決定づけている。

政治、宗教、文化が交差する都市として、 アヴィニョンは長い時間をかけて独自の都市文化を形成していった。

都市がつくる静養の時間

教皇庁宮殿

ヨーロッパ最大級のゴシック建築。 都市の象徴として圧倒的な存在感を持つ。

ローヌ川

川沿いの景観が、 都市にゆったりとした時間の流れを与えている。

城壁都市

中世の城壁が残り、 都市の輪郭がはっきりと感じられる。

文化都市

現在では演劇祭など文化活動の中心地としても知られている。

フランス療養圏の中での位置

アヴィニョンは療養都市ではない。 しかしこの都市は、Thermal Europe の文脈において重要な意味を持つ。

それは、身体の回復だけでなく、 精神の静けさや都市の落ち着きもまた、 人を整える環境になりうることを示しているからだ。

温泉、水、海、空気。 それらと同じように、 都市の時間そのものが回復の環境になることもある。

ここでは回復は、水ではなく都市の静けさから生まれる。

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